ほぼ100%の方が迷う「3つのどこ?」

スヌードを編み始めた生徒さんと、スヌードを仕上げたい生徒さん。すでにスヌードを完成させ、松編みのサコッシュを編んでいる生徒さん。共通のスヌードについて、話題が持ちきりだった、とある日のレッスンの様子。
情報量が多すぎ?
夏バッグを編み始めたいけど、「基本をしっかり学ぶ」ことを選択して、スヌードを編み始めることにした、Oさん。
1つの作品が完成すると満足するタイプの方は、そのままGO!ですが、「綺麗に完成させたい!」と、強く思う方は、基礎習得を先にすることが、私のお教室のお決まりコース。
1つの作品の中に含まれる【かぎ針編みの基礎】は多いのです。作りたいものを編みながら基礎を学ぶには、情報量が多すぎるんですよね。なので、「作りたい!ものを作る」か、「基礎を学ぶ」かは、生徒さんの気持ちが最優先です。
基礎を学ぶことに方向を決めたら、せっかくなのでじっくり学んでいきましょう。スヌードは前半とても楽しいというのが、ほとんどの生徒さんのご意見。私もそう思う(笑) Oさんも順調に黙々と編み進めていました。レッスン中に前半終了。後半は次回のレッスンでじっくりと。
3つのどこ
Oさんが次回頑張る、スヌードの後半戦で苦戦をしていたという、Nさん。生徒さん同志の情報交換、すごく大事。どんなことに苦戦して、どうやって編み進めていけるように努力するか。共感だったり、発見だったり、沢山あるんですよね。
話を戻して、何が難しいかというと、筒状に編んだ時の、
- どこまで編んで
- どこに引き抜いて
- どこから編むの
という、「3つのどこ」です。この「どこ」は、細編みでも長編みでも、はっきりわかっている方は、意外と少ないです。なぜって、それでも目数が合うことがあるから。
「目数を数えようと思った」というほど悩んだ、Nさん。スヌードは目数が多いので、数えて合わせることはしていないのです。それを数えようと思ったというのは、それほど迷ったってことですよね。何度も解いてやり直したそうなんです。その努力に拍手!頑張れた自分を褒めてあげよう!
細編みとくさり編みを交互に編んでいるスヌードは、編み図で見ると理解している気がするのに、編み地を見ると「?」ってなる。繰り返し進めることで、少しずつ理解が深まったら、OK。Nさん、無事にスヌードが完成しました。おめでとうございます!!!(下の写真)

次の課題【グラニースクエアの巾着】が頑張る原動力になっていたところもあるようで、予習をして次回のレッスンを受けるとか。動画付きレシピの活用方法は、復習だけにとどまらず、予習にも活かせるみたいですよ。ぜひぜひ、楽しくグラニースクエアを編めますように。
交互に編む時の段の変わり目を説明したブログはこちらからご覧いただけます。
印はマスト
前回のレッスンから、松編みのサコッシュを編み始めている、Yさん。こちらの段の変わり目に苦戦中。松編みの場合、偶数段と奇数段が入り組んでいることが「?」の原因。段の繋ぎ目の拡大編み図と睨めっこです。
模様編みが崩れないように、慎重になる部分です。段と段が入り組んでいる編み図は、気がつかずに次の段に突入してしまうこともあるので、引き抜き一の印はマスト。少し面倒に感じることも、全体を見た時に、大事だったりしますよ。
わからない…と言いながらも、前回よりスイスイと編み進められている、Yさん。それってすごいこと。ご自身では気が付かないかもしれませんが、少しずつ自分で編める力がついてきていますから、自信を持ってくださいね。楽しむことを1番に!