刺繍初心者さんがかわいいお花を刺繍できる 〜チェーンステッチの仲間たち〜
お花の刺繍とひとことで言っても
- 図案を書いて線に添って刺繍する
- 面を埋めてお花を表現する
など、方法は色々あります。
今回は、絵を書くことが苦手な方も、刺繍初心者さんも楽しめる、チェーンステッチの仲間だけでお花を刺繍します。
ぜひ、チャレンジしてみてください!
チェーンステッチ
チェーンステッチの仲間と言うからには、まずは基本となる「チェーンステッチ」のことを書いておきます。
チェーンステッチは、鎖のように針目がつながっていくステッチです。少し太めの線を描くことができ、イニシャルを刺繍する時によく使われます。また、ぐるぐると面を埋める時にも、使うことがあるステッチです。
下の動画では、「チェーンステッチ」のやり方を説明しています。
刺し始めの位置に出ている糸のきわに針を入れて、糸をかけながら進みます。刺す幅や、糸の引き具合で好みの線を描くことができます。
チェーンステッチの仲間
- オープンチェーンステッチ
- ブロークンチェーンステッチ
- ケーブルチェーンステッチ
- レゼーデージーステッチ
などなど、沢山の「チェーンステッチの仲間」と言われるステッチがあります。
チェーンステッチの仲間「レゼーデージーステッチ」
レゼーデージーステッチを1つ刺す方法を動画で説明しました。
チェーンステッチの仲間「レゼーデージーステッチ」は、集合させることで、お花を表現することができます。
下の写真では、8枚の花弁をレゼーデージーステッチで刺繍しました。花芯にビーズを使ったり、フレンチノットステッチを刺繍すると、さらにお花らしくなります。
下の写真のお花の刺繍では、花芯にビーズを1粒使用しています。また、「葉」をレゼーデージーステッチで刺繍しています。
このように、色々な表現に用いることが出来るので、レゼーデージーステッチは、出番の多いステッチです。
チェーンステッチの仲間だけで刺繍したお花
チェーンステッチを覚えるだけで、お花が刺繍できます。最初に紹介した、レゼーデージーステッチを丸く集合させたお花以外にも、チェーンステッチの仲間だけで、お花全体を刺繍で表現することが出来ます。
例えば…下の写真のお花。全てチェーンステッチの仲間だけで刺繍しています。もちろん花弁も葉も、チェーンステッチの仲間です。
チェーンステッチの仲間だけで表現したお花を刺した順番+ステッチの種類
チェーンステッチの仲間だけで、表現したお花。
どんな順番で刺繍したのか、ステッチの種類は何か、ここに写真と説明を載せておくので、よかったらチャレンジしてみてくださいね。
花弁は「レゼーデージーステッチ」
①扇型にレゼーデージーステッチを並べて刺繍します。
②少しずらして重なるように、レゼーデージーステッチを並べて刺繍します。
③さらに少しずらして、レゼーデージーステッチを並べて刺繍します。
花芯と茎は「チェーンステッチ」
④花芯は花弁の根元に少し重ねて、左右に行き来しながら、チェーンステッチで埋めます。
⑤茎はチェーンステッチの糸を強めに引いて、可能な限り細い線を描きます。
葉は「フライステッチ」
フライステッチでツンツンと尖った葉をイメージして、刺しました。
このお花を刺繍する時に使ったチェーンステッチは、3種類です。
- 基本のチェーンステッチ
- レゼーデージーステッチ
- フライステッチ
葉をレゼーデージーステッチで刺繍したら、2種類のステッチでも十分お花を刺繍できます。沢山の種類のステッチを覚えなくても、ステッチの使い方で、色々な表現が可能です。
刺繍初心者さんがかわいいお花を刺繍できる チェーンステッチの仲間たち 〜まとめ〜
チェーンステッチの仲間たちで、お花を刺繍しましたが、いかがでしたか?
刺繍する順番とステッチの種類をご紹介したお花は、ステッチを重ねることで、ちょっとボリューム感がでます。ふんわりと糸に優しく刺繍してあげると立体的になります。自然な感じを表現するには、細かいことを気にせず、不揃いになったステッチを楽しんでください。て刺繍ならではの、温かみだと思います。
チェーンステッチは、針を進める長さや、糸の引き加減でどんどん表情が変わるステッチです。同じステッチを使っても表現する部分によって、変化をつけることができ、とても面白いです。
針を進める長さは、表現したい部分にあっているか考えながら、針を進めてみてください。また、糸を一気にぎゅっと引かず、状態を見ながら、ひと針ずつ丁寧に進めましょう。
ほんの一部をご紹介しましたので、これをきっかけに、色々なお花の刺繍にチャレンジしていただけたら嬉しいです!
プラスα
まずは基本のチェーンステッチを覚えてから
「チェーンステッチの仲間」を覚えるために、動画を参考に、一番シンプルなチェーンステッチをしっかり覚えましょう。その後に本を見ると、針の進む順番に迷わず、色々なステッチを理解できます。
チェーンステッチだけじゃない
基本となるステッチを覚えてから、応用のステッチをおぼえるとわかりやすいのは、チェーンステッチに限ったことでありません。ぜひ他のステッチも、基本となるステッチを覚えてから、色々なステッチにチャレンジして、刺繍を楽しんでください。
ステッチを色々覚えることも楽しいのですが、ぜひ刺繍する時間そのものを楽しんで、ご自身が表現したい世界を進んでくださいね。チェーンステッチの仲間で、かわいいお花を表現して、ちくちく楽しい刺繍時間を過ごしてくださいね!