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長編み・細編みで《引き抜き編み》の位置はどこ

#かぎ針編み#かぎ針編みの基本#かぎ針編み初心者

かぎ針編みの基本として、知っておきたいことの1つ《引き抜き編み》ですが、引き抜く位置はどこなのか、わかりにくいですよね。長編みと、細編みの時を覚えておくと、他の編み方の時も理解できると思います。ですので、この記事では、長編み・細編みで《引き抜き編み》の位置はどこなのか、説明していきます。ぜひ最後まで読んで、綺麗な編み地を作ってくださいね。

そもそも《引き抜き編み》って何?

かぎ針編みで、平面を編んでいる時には、《引き抜き編み》は出てきません。筒状または、円を編む時に、《引き抜き編み》が出てきます。(一部例外で、引き抜かない場合があります。)

模様編みに出てくることもありますが、1番多い《引き抜き編み》は、各段ごとに「この段が終わりました。」という時です。ですので、かなり頻繁に出てきます。しっかり覚えておきたいですね。

《引き抜き編み》の重要性

各段の終わりに、《引き抜き編み》をすることが多いとお伝えしましたが、場所と役割を理解していないと、次の段で《目数が増えてしまう原因》になることがあります。また、編み上がった時に、少し目立つので、引き抜く時に工夫が必要です。引き抜く時に必要な工夫は、最後にお伝えします。

まずは、長編み・細編みで《引き抜き編み》の位置はどこなのか説明していきます。

長編みの場合《引き抜き編み》の位置はどこ?

長編みは、編んでいる段の立ち上がりのくさり編み3目の、3目めに引き抜きます。くさり編みの表のVの字に見える2本の糸を拾い、糸を引っ掛けてきて、針にかかっている糸を3本とも引き抜きます。下記で、写真と一緒にお話しします。

円で長編みを1段編んできたところ

上の写真は、円で長編みを1段編んできたところです。次は引き抜き編みをします。

立ち上がりのくさり編み3目をひろったところ

上の写真は、立ち上がりのくさり編み3目の3目めをひろったところです。この写真では、くさり編みの《表》Vの字に見える2本の糸を拾っています。下の写真は、もう1つの拾い方です。Vの字に見える2本の糸を上から見て針を入れます。この時に裏山を一緒に拾い、針に2本の糸を引っ掛けます。

立ち上がりのくさり編み3目をひろったもう一つの正解の場所

下の写真は、Vの字に見える糸を2本拾って引き抜いた後です。

下の写真は、Vの字に見える糸を2本拾って引き抜いた後

下の写真は、Vの字に見える糸を上から見て針を入れ、裏山と一緒に2本拾って引き抜いた後です。

下の写真は、Vの字に見える糸を上から見て針を入れ、裏山と一緒に2本拾って引き抜いた後

引き抜いた後の、編み地の見え方が変わります。初心者さんには、【Vの字に見える糸を2本拾って引き抜く】方法がおすすめ。理由は、次の目をどこに編みつけるのかわかりやすく、糸の色を変える場合も綺麗に色を切り替えることができます。どちらが正解ということはありませんので、臨機応変に使い分けるといいと思いますよ。

細編みの場合《引き抜き編み》の位置はどこ?

細編みは、編んでいる段の最初の細編みの頭に引き抜きます。Vの字に見える2本の糸を拾い、糸を引っ掛けてきて、針にかかっている糸を3本とも引き抜きます。下記で、写真と一緒にお話ししていきます。

上の写真は、円で細編みを1段編んできたところ

上の写真は、円で細編みを1段編んできたところです。次は、引き抜き編みをします。

編んできた段の、細編みの頭の位置

上の写真にある赤い丸のついたまち針が刺さっている位置は、編んでいる段の最初の細編みの頭で、引き抜く場所です。細編みの頭と、立ち上がりのくさり編み1目の頭がわかりにくい場合、下の写真を参考にしてみてください。黄色い丸のついたまち針が刺さっているところは、編んでいる段の最初の細編みの足です。縦2本の糸を見つけたら、少し右寄りにあるVの字に見えるところが、細編みの頭です。

編んできた段の、細編みの足の位置

下の写真は、編んできた段の、細編みの頭に針を入れて、2本の糸を拾ったところ。

編んできた段の、細編みの頭に針を入れて、2本の糸を拾ったところ。

下の写真が、上の写真を引き抜いた後です。

引き抜いたところ

長編み・細編みで《引き抜き編み》の位置はどこ:動画

引き抜き編みしているところを、動画にまとめましたので、よかったら参考になさってください。テロップはなく、お話ししながら説明をしています。

目立つ《引き抜き編み》を綺麗な編み地にする工夫

引き抜き編みでお悩みが多いのは、2つ。

  • 引き抜いたところが目立つ
  • 拾う目なのか、立ち上がりの目なのか分からなくなる

その2つを解消するには、1つの工夫です。下に2枚の写真があるのですが、両方とも引き抜き編みをした後です。赤い矢印の先を、注目してもらいたいのです。

引き抜き編みの後:1

引き抜き編みの後:1

引き抜き編みの後:2

引き抜き編みの後:2

1よりも、2の方は、Vの字に見える部分が小さいのが、わかっていただけたら嬉しいです。(写真は、わかりづらいのが、ちょっと残念。)2の方が、引き抜く時に、キツく引っ張っています。そうすることで、他の目との区別がつきます。間違って、編み付ける目として拾ってしまうことはなくなり、小さくなるので、編み地全体を見た時に目立ちにくくなります。

長編み・細編みで《引き抜き編み》の位置はどこ:まとめ

長編み・細編みで《引き抜き編み》の位置はどこなのか、写真でも、動画でもわかりずらい部分だと思います。なのに、さりげなく重要な存在の《引き抜き編み》です。

レッスンをしていると、何度も質問されるところです。直接お伝えしても、わかりにくいところなのです。私も、かぎ針編みを始めた頃は、とても難しく感じました。何度も目数が合わなくなったり、見た目がモサっと見えました。その経験があるから、何度も質問して、しっかり理解できると、迷わなくなることも実感しています。

  • 綺麗な編み地を作るため
  • 編み目の数を増やさないため

基本を確認しましょう。どんな編み地も、繰り返し編むことが重要です。この記事が、かぎ針編みを楽しむ、お役に立てたら幸いです。

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この記事の著者

くりもと えみこ

30代後半にキャリアを模索する中で出会った かぎ針編み・刺繍に魅せられ、技術を習得。手芸の魅力を一人でも多くの人に伝えるため、講師として活動を開始。自宅の建て直しをきっかけにアトリエを持ち 45歳から始める習い事 初心者専門教室「ドゥジャンテ」主宰。
埼玉県富士見市の自宅アトリエを拠点に、かぎ針編み・刺繍の 対面レッスン、オンラインレッスンを開催する。「レッスンを受けると元気になる」と明るい雰囲気作りに定評がある。「初心者があきらめずに楽しむ」をコンセプトに癒やされる時間・心地良い空間を大切にしている。

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