細編み《段数の数え方》
かぎ針編みの基本の編み方に《細編み》という編み方があります。
かぎ針編みをしたことがある方は、1度は編んだことがある編み方と言っても言い過ぎではないです。初心者さんで《細編み》という言葉はわからなくても、編み方を動画で見たら、「編んだことがあるかもしれない。」と思い出してくださるのではないでしょうか。
簡単なのに、難しい細編み
その《細編み》は、経験者がみんな知っているくらい、とっても簡単なのですが、すいすい編んだ後に、《何段編んだのか》数えることが、とても難しいのです。ともすると、2段分を1段と数えてしまったりします。
1段ずつ印をつけるのも、ちょっとめんどうに感じたりしますし、せっかくなので、細編みの数え方をしっかりマスターできたら、これから楽しく編むことができますよね。
細編み何段編んであるでしょう?
この記事では、1番わかりにくい、平面で編んだ時の細編みの数え方をお話しします。
- 糸:クイーンアニー
- かぎ針:6号
で編んだ、細編みです。下の写真の編み地は何段だと思いますか?
正解は、7段です。
細編みの「あたま」と「あし」
そもそも、どの編み方にも
- 〇〇編みのあたま
- 〇〇編みのあし
と言われるところがあります。ここをしっかり区別しておくと、応用が効くので、先に説明しておきたいところです。下の写真で説明をします。
赤丸の中にある、【Vの字が横】に向いているように見えるのは、細編みの「あたま」です。白丸の中にある、【縦に2本ある糸】が細編みの「あし」です。横と縦に糸が渡っているので、わかりやすいでしょうか。
細編みの段数を数える時は「あし」
段数を数える時に見るのは、細編みの「あし」と言われるところなのですが、平面で編んだ時の、細編みの段数が数えにくい理由は、高さがないことであしが密接しているからです。
その密接している段を数える時のポイントは、あしの向きです。下の写真で説明をします。
- 赤い矢印は、細編みのあしの向きが右に2本向いています。
- 白い矢印は、細編みのあしの向きが八の字に広がっています。
それぞれ、1段ごとに繰り返しています。
細編みの「あし」が2つの方向に向く理由
細編みの「あし」が2つの方向に向く理由は、かぎ針編みで平面を編むと、右から左に編み進み、編み地を返して右から左へ編み進みます。右から左は変わらないのですが、1段目を起点とした時に、編み地の裏表を交互に見ながら往復して編んでいるのです。
そのため、細編みの「あし」の向きが、表と裏で見え方が違うので、「あし」の向きをしっかり見て数えることで、細編みの段数を数えることができます。筒状に細編みを編むと、表だけ、裏だけになるので、もう少しわかりやすくなりますよ。
細編みの段数の数え方《まとめ》
細編みの段数の数え方について、いかがでしたか?細編み以外の編み方の場合、高さがあるのでもっとわかりやすいと思います。
ぜひ、実際にご自身の編み地で見て、目を慣らしていってください。確認しながら、繰り返し数えることで、さくさく数えられるようになると思いますので、ぜひこの記事を参考にしてください。