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知っておきたい《長編み》の編み方・編み進め方

#かぎ針編み#かぎ針編みの基本#かぎ針編み初心者

かぎ針編みを楽しんでいる方は、みなさん長編みを使われると思います。作品を作る上で、本当によく出てきますよね。そう言えるほど、基本の編み方です。

ですが、編み方そのものよりも、編み進めていく中で、疑問が多い編み方だと思います。この記事では、なんとなく過ぎてしまうけど、実は大事な長編みの編み方、編み進め方をお話ししていこうと思います。

長編みの編み方

長編みの編み方は、下記の動画で簡単に解説しています。

言葉で説明をすると、

  • 糸を引っ掛ける
  • 編み付ける位置に針を入れる
  • 糸を連れてきて、針にかかっている糸の1本だけを抜く
  • 針に糸が3本かかったら、糸の高さを揃える
  • 糸を引っ掛けて、針にかかっている糸を2本抜く
  • 糸を引っ掛けて、針に残っている糸を2本抜く

これが長編み1目を編む動きですね。

きつく編む時、ゆるく編む時の細かい解説はここでは、割愛します。立ち上がりのくさり編みについては、こちらの記事に書いてありますので、知りたい方は参考にされてください。

長編みの編み方よりも、編み進め方の理解が至難の技

お教室をしている中で、生徒さんにとって【1番の難関】だと感じるのは、《どこから編み始めて、どこまで編むのか》だと思っています。

1度の説明で理解するのは、至難の業。教えている私は、言葉の引き出しをあちこち開けて説明をします。1番『力』を入れていると言ってもいいかもしれません。

1段目を編む時に、【作り目のくさり編み】と、【立ち上がりのくさり編み】は、編み方は同じなのに、役割が違うので呼び方が違いますよね。どこまでが《作り目の役割》なのか、見た目だけではわからないので、数えることで区分します。そして2段目を編み付ける位置を見た時に、Vの字が横を向いたように見え、下の段の編み目の「あたま」と、くさり編みの区別がつきにくいのです。

わかりにくいのですが、しっかり理解してもらいたいところです。そして、《理屈を知って、目で慣れる》これに尽きます。

この後《どこから編み始めて、どこまで編むのか》という、編み進め方の問題を写真を交えながら説明します。その前に、使うと便利なグッツをご紹介して、使いながら説明したいと思います。

長編みの編み進め方を知る時にお勧めしたいグッツ

長編みの編み進め方を知る時にあったら便利すぎて、手放したくなくなっちゃう《お勧めしたいグッツ》があります。すでに、使っている方もいらっしゃると思います。まだご存知ない方に、声を大にして伝えたいグッツは、クリップ式段数マーカーです。(ステッチマーカーとか、段数リングという言い方もします。)

色々な大きさや色、形などのタイプがありますが、1点だけ重要なことは、クリップ式を使うことです。なぜかというと、編んでいる時に外れないからです。外れちゃうと、印がなくなってわからなくなってしまいますよね。安全ピンなどで代用もできますから、お持ちでない方は、工夫してみてくださいね。

下の説明で使っているものは、クロバーさんのステッチマーカーです。3サイズあって、Mを使用しました。細めの形状で、もこもこした形になっているのは、糸に引っかかりやすく考えられていみたいですよ。(今回使用した糸は、ハマナカボニーです。)

長編み1段目は、どこから編むのか

1段目は作り目の裏山に編み付けていきますが、作り目の《どこから編み始めるのか》わかりやすいように印をつけます。また、同時に2段目は《どこまで編むのか》わかるように印をつけていきます。1段目の時に、2段目の準備をすると思ってください。

まずは、編み進めていく写真と一緒に、印をつける位置を説明をしていきます。

作り目の【最後のくさり編みの裏山】に印をつけておきます。この場合、作り目を7目にしましたので、くさり編み7目めの裏山です。ピンクの印をつけました。

作り目の最後に印をつけたところ

裏山がよくわからないという方は、くさり編みを見た時にVの字に糸が見る方が「表」と思って確認してみてください。その反対を見ると、糸がぽこっと山のように見えます。そちら側が「裏」で、糸がぽこっと見える部分を「裏山」と呼んでいます。

次に、立ち上がりのくさり編みの3目を編み、その3目めの「Vの字に見える2本の糸」に印をつけます。水色の印をつけました。この印で、2段目の最後にどこまで編むかを指し示します。

立ち上がりのくさり編みの3目めに印をつけたところ

そして、実際に長編みを編み進めていくのですが、「作り目の最後につけた印の左隣の目」に1つ目の長編みを編み付けます。ピンクの印をつけた左隣の裏山です。

作り目の最後につけた印の隣の目に1つ目の長編みを編み付けたところ

ここが間違いやすいポイントです。印のところに編んでしまうと、1段の目数が1目増えます。

理由は、立ち上がりのくさり編み3目は、長編み1目として数えるためです。

特に編み図に指定がない限り、作り目1目に対して、長編みを1目編むので、立ち上がりのくさり編み3目を1目と数えるなら、作り目のくさり編み1目は、立ち上がりのくさり編み3目の土台として、必要だからです。

そのまま作り目1目に対して、長編み1目を編み進めていき、1段目を編み終えると、下記の写真のようになります。作り目7目に対して、立ち上がりのくさり編み3目と、長編み6目です。

1段目を編み終えたところ

長編み2段目以降は、どこから編んで、どこまで編むのか

続いて2段目を編み始めていきます。最初に立ち上がりのくさり編み3目をして、3目めにピンクの印を移動します。これは、3段目を編んだ時に、【ここまで編む】という目印になります。1段目の立ち上がりのくさり編み3目の3目目につけた、水色の印と同じ役割です。

2段目の立ち上がり3目を編んだところ

印をつけたら編み地をくるっと返して、2段目の長編みを編み進めていきます。

編み地を2段目を編めるようにひっくり返したところ

編み付ける位置を探すのですが、編み地を上から覗き込むように見た方がわかりやすいです。Vの字が横を向いたように見えるところを拾います。(指定がない限り、2本の糸を拾う)

矢印を追記して、詳しく見ていくと(下の写真を参照)

  • 青:立ち上がりのくさり編み3目の土台
  • 赤:1つ目の長編みを編み付けるところ
  • 黒:順番に長編みを編むところ
  • 白:最後に長編みを編むところ

になっています。(写真は、作り目が7目)

2段目:一つ目の長編みを編み付ける位置

下の写真は、2段目の6目めを編み終えて、最後の目を編み付けるところです。ここは、間違いやすいポイントです。下の段の立ち上がりのくさり編みの3目めを拾わずに進むと、1段の目数が1目減ってしまいます。

2段目の6目めまで編んだところ

1段目の立ち上がりのくさり編み3目の3目めを2本拾って、長編みを編みます。

2段目の最後を編むところ

下の写真は、2段目が編み終わったところです。

2段目が編み終わったところ

3段目以降は、2段目と同じことを繰り返します。

知っておきたい《長編み》の編み方・編み進め方のまとめ

長編みを編み始める時に、編み始めで間違えてしまうと、1段の目数が1目増えやすく、編み終わりを間違えて拾い忘れると、1段の目数が1目減ってしまいます。こう書くと、プラスマイナスゼロのように聞こえますが、段数が増えていくと、ガタガタの編み地になってしまいます。

そして、『目数が増えたり減ったりする』と悩まれている方は、《どこから編み始めて、どこまで編むのか》が原因になっていることが多いです。

なんとなく過ぎてしまいがちがポイントなのですが、綺麗に編むためには重要なポイントになります。長編みの編み方・編み進め方の大事なポイントとして、覚えてもらえると嬉しいです。

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この記事の著者

くりもと えみこ

30代後半にキャリアを模索する中で出会った かぎ針編み・刺繍に魅せられ、技術を習得。手芸の魅力を一人でも多くの人に伝えるため、講師として活動を開始。自宅の建て直しをきっかけにアトリエを持ち 45歳から始める習い事 初心者専門教室「ドゥジャンテ」主宰。
埼玉県富士見市の自宅アトリエを拠点に、かぎ針編み・刺繍の 対面レッスン、オンラインレッスンを開催する。「レッスンを受けると元気になる」と明るい雰囲気作りに定評がある。「初心者があきらめずに楽しむ」をコンセプトに癒やされる時間・心地良い空間を大切にしている。

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