それぞれ《かぎ針編みの課題》と向き合う
謎のトンネルとわくわく、どきどき
「アクリルタワシを編んだら、楽しかった!」という《ご自身の気持ち》と、「基本は習った方がいいわよ!」との、《お母様のご助言》から、私の教室に来てくださった、Mさん。
『0から学びたい』ということでしたので、基本の編み方でできる《シュシュ》にチャレンジです。
左手の糸の掛け方に最初は戸惑っていらっいましたが、時間とともに戸惑いは消えていったようです。黙々と、編み進めていらっしました。
編み進めていくことで、もこもこ、ふわふわの《シュシュ》の完成がイメージ出来ていきます。ここからがさらに楽しい!
きっと、《シュシュ》を作ったことがある生徒さんは、ブログの向こうで頷いているのではないでしょうか。
『1つの作品が完成しそう!』という、わくわく感って、何にも変え難いものですよね。大人になってから、味わうわくわく感って、なんだか特別です。
あれよあれよという間に、編み終わりました。糸処理に謎のトンネルがありましたが、レッスン1回目ですので、お気になさらず。これから基本を学び進めていくうちに、あの時の謎のトンネルの理由が、わかると思いますよ。
それをまた、わくわく、どきどきで楽しんでいただけたらと思います。
細編みの段数はどう数えるの?
前回のレッスンで、《優しいピンクッション》を編み始めていた、Tさん。
お家で頑張って、必要段数を編み終えたとのこと。
そこで、1つ疑問が出たそうで、「どこをどうみたら、段数が数えられるの?」とのことでした。【細編みの段数】の数え方、みなさんどうでしょうか?
ちょっと詳しく説明をしておきたいので、【細編みの段数】の数え方はこちらの記事でご紹介します。
Tさんには、もちろん口頭でご説明をして、1,2,3…と一緒に数えました。なんとなくわかったでしょうか。どの編み方よりも、細編みが数えにくいです。数えるコツがわかったら、あとは、目で慣れていただけたらと思います。
《優しいピンクッション》が完成したので、次なる課題の【長編み】を学ぶために、《スヌード》のチャレンジがスタートです。
長編みってどこから編んで、どこまで編むの?
長編みの、【ここから編み始める】【ここまで編み付ける】を、10目の長編みで繰り返します。1段目の裏山がまず最初の難関です。「?????」が、頭の上にいっぱい見えたような気がしました。編んだり、ほどいたりを繰り返して、本当に頑張って、1段目をクリア。
2段目も悩みながらでしたが、私への質問の前に、自分自身で考える時間が増えていましたね。悩んでみる!って大事なことです。「?」の次は、「考える」。それから、質問をしてみることを繰り返すと、お家に帰ってからが、とっても楽になると思います。
誰もが悩む、【長編み】どこからどこまで問題は、こちらの記事でお話しします。
グラニースクエアはわかるのだけど…
上級の課題を進めている、Aさん。
先日のレッスンでは、《マルチカバー》をスタートしました。
この《マルチカバー》に使っているモチーフは、〈グラニースクエア〉です。初級の課題で、《グラニースクエアの巾着》をクリアしてきているので、モチーフそのものは説明不要。
それなら、《マルチカバー》で学ぶのは何かというと、
- 細い糸(かぎ針2号)
- モチーフの繋ぎ方
- フリル
です。違うモチーフを使ってもいいのですが、実は難関だったりするので、あえて〈グラニースクエア〉。Aさんの小さな悲鳴(?)が、その難しさの度合いを物語っていて、「細い…細い…細い…細い…細い…」と、悲鳴が聞こえていました。
かぎ針2号は、かぎ針と言われる括りの中では、1番細い針です。もっと細い針は、レース針という言い方をします。ちなみに、初級の課題、《グラニースクエアの巾着》では、かぎ針6号を使用していました。ずいぶん違いますね。これが〈グラニースクエア〉は、わかるのだけど、難関の理由。
初めてかぎ針を持った時に似ている、戸惑いがあるかもしれませんが、慣れると細い糸を好む場合もあるので、色々な太さの糸(もちろん素材なども)にチャレンジしてみると、新たな自分に出会えるかもしれません。私自身、この《マルチカバー》に使っている糸を初めて編んだ時、「細い…」と嘆いていました。(だから、Aさんの気持ちよくわかる)それが今は、『とても編みやすくて、可愛い大好きな糸♡』って思っているんです。色々な糸を使うことで、同じ編み図でも変化が楽しめるので、編むことに慣れた方は、可愛いなーという糸にチャレンジをしてみてくださいね。
糸が違うだけで、変わること
同じ編み図でも変化が楽しめると言いましたが、すでに体験済みのAさん。
前回のレッスンで編み始めていたバッグが完成!さらには、同じ編み図で、違う糸を使って、もう一つ作って見せてくださいました。糸が違うと、同じ編み図でも
- 大きさ
- 手触り
- シルエット
などが変わってきます。それを実感されたと、Aさんおっしゃっていました。下の写真では、キットの糸で編まれたバッグ(下)と、糸を変えて編まれたバッグ(上)です。
写真ではわかりにくいと思いますが、キットの糸で編むと、自立するのですが、違う糸で編むと、同じ編み図なのに、自立しないのです。どちらがいい!という話ではなく、作りたい作品のイメージを形にするには、糸って重要!というお話です。大きさ以外にも、色々な変化が出てくるので、イメージを形にするのは、苦労もあるけれど、楽しいです。
こつこつ努力家のAさんですから、マルチカバーからも、課題以外の何かを、学んでくださるんじゃないかな?ぜひ、楽しく編み進めてくださいね。